【ちばコラム第1弾】コミュニティ〜カグラボ〜
高校までのコミュニティとは、ほぼ必ずといっていいほど大人が介入する。
クラス、部活、など想像するコミュニティは全て大人が近くにいた。
しかし、大学生は違う。
授業も、サークルも学生が主体となり、大人はほとんど介入しない。
大人がいなくなると、自分で意思決定をすることが多くなる。今までは、「決める」ことを大人に委ねてきたので、自分ではあまりしてこなった。
ぼくは決めることが苦手だ。
だから、大学生になると失敗ばかりしてきた。
いいじゃないか。
人は失敗から学び、成長をする。
どうか失敗を、許して欲しい。
ここで言いたいのは、失敗をしろということではない。決断をし、失敗ができる環境を作れということ。
そのひとつが『家』である。
今までは家に親がいた。
食事、洗濯、掃除はすべて親に任せていた。
それでも親子関係については何も問題はなく、
温かい家庭で育ったぼくは、親と兄姉が敷いてくれたレールの上を慎重に歩けば、失敗はなく
安定して生きる方ができた。
しかし、人生はまだまだ楽しめる。
既にあるレールを歩くことも快適だが、自分が作るレールの上を歩くことはどれほど気持ちがいいことなのか味わいたくなった。
そして昨年の3月、ぼくは自分自身のレールを敷く側に変わった。
そんな思いで、友人のしんじ、ひげ、あやちゃんと神楽坂にあるシェアハウス
神楽房~カグラボ~
をスタートさせた。
https://m.facebook.com/kamiaruki/
ここはものすごくおもしろい家だ。
まずは、住人がくそほどおもしろい。
住人の将来はきっとこうなる。
シェフ、お坊さん、いたずら映像コーヒーマルチプレーヤー、お笑い芸人、スローフード伝道師、かわいい妹、ハッピー誕生日人、コミュ力レスラー、パテシエ、ミャンマー大使、モデル、居酒屋歌手、宇宙飛行士サポーター
肩書きは十分すぎる。
こんな多彩な人と飲む酒はうまい。
ほぼ毎晩のように友達が友達を呼ぶので、新しい出会いもあり、酒を飲んで盛り上がる。
しかしだ。失敗もある。
生活する上で、人間関係がうまくいかないこともあった。人には厳しく、自分には甘い性格を指摘された。
また、色が混じり合ったコミュニティで自分の色をどう表現していくのか見失った。特にこれには悩み続け、自分のアイデンティティを確立することに苦戦した。
自分のポジションが分からないとき、
時には居心地が悪くなる。
この状態は半年間も続いたが、
自分のポジションを見つけるきっかけは、いかにもシェアハウスらしい話から生まれた。
「カグラボレストランをやってみよう」
以下の記事を見た秦ちゃんの一言。
https://wired.jp/2017/11/06/jonah-reider/
アメリカの学生が趣味で始めたハイクオリティな料理を学生寮の生徒に振る舞うという記事。
カグラボには家とは思えないほどのハイクオリティ料理を作るしんじがいる。
しかし、レストランは料理だけでは成り立たないない。
カグラボにいる人みんなが活躍して、いろんな方法で人を楽しませることができる。
そう元ルームメイトの秦ちゃんは気づいてこんなラインを送った。
ぼくは、カグラボのウェイターらしい。
人と話すのが好きだし、誰とでも友達になりたいって思う性格なので、都合がいい。
初めてカグラボにくる人でも、仲良くできる方だし、楽しませることも好き。
なるほど。何も盛っていない。
素の自分に価値があるのかと思う瞬間だった。
実はまだやってないので、いつかやりたいなぁ。就活おわったらやりたい!
カグラボレストラン。
こんな感じで、
人と向き合うだけじゃなくて、自分と向き合う機会がたくさんある家は最高です。
読者の皆さん、レストランじゃなくても、カグラボ毎日openしているので是非きてください^ ^